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プレスリリース

2008.04.23

NHKより質問状へのご回答をいただきました

まずは皆様に、4月11日にNHKより当団体が提出した公開質問状に対してご回答がありましたことをご連絡致します。詳細は以下をご参照ください。

NHK編成局計画管理部宇宙関連連絡会の担当者様におかれましては、ご多忙の折、お返事下さいまして誠にありがとうございます。また当団体の不手際により、ご回答の公開が遅れましたことをお詫びいたします。申し訳ありません。

これから当団体でNHKからのご見解・ご説明を精読し、今後の対応を検討していきたい所存です。

謹啓

先日はNHKの活動につきましてご質問を賜り、ありがとうございました。いただきました質問にお答え申し上げます。

質問1:

NHK が「かぐや」の高画質動画をインターネットで公開をしない理由をお聞かせ下さい。

 

「かぐや」によるハイビジョン映像はプレスリリースと同時に国内外のマスコミ各社に配信いたしました。JAXAのホームページでもリリースと同時に映像を公開しております。映像素材を適切に管理しつつ多くの皆様に高画質をご覧いただけるよう、ネット公開も検討いたしましたが、NHKのサーバー、JAXAのサーバーとも、現在のところは高画質のストリーミングを行うデータ転送容量がなく、解像度を落とした公開としております。しかし、できるだけ多くの皆様にご覧いただけるように、JAXAと協力しながら、国内外の学校や科学館などにブルーレイ等による映像提供を行っております。

質問2:

「かぐや」の動画公開について、NHK と JAXA の間で、どのような取り決めがなされているのかをお聞かせ下さい。

 

NHKとJAXAは「かぐや」の映像の使用及び第三者への提供に関して取り決めをしており、その適用基準に則って画像を公開しております。基本的な考え方は「両者の自己目的による使用は無償とする」「学術・個人使用は無償とする」「教育利用は無償とする」「商業利用は有償とする」としております。

質問3:

NHK では「かぐや」の高画質動画の公開について、今後どのような計画をお持ちなのかお聞かせ下さい。また、既に学術機関への資料提供の実績などありましたら、お聞かせください。

 

4月1日現在、NHK、JAXAによる学術機関等への資料提供実績は以下のとおりです。

  • 国内科学館・博物館等:8件
  • 国内学校・大学等:12件
  • 国内団体等:日本プラネタリウム協議会(約40のプラネタリウム)、PAONET他
  • 海外研究機関:NASA、JPL、DLR等 18件
  • 海外大学等:13件
  • 海外科学館・博物館:スミソニアン等 8件

NHKは「かぐや」によるハイビジョン撮影の実現に努力を重ねてまいりました。宇宙空間に直接曝露するカメラの開発には多くの困難があり、様々な壁を乗り越えて今回の成功に到達いたしました。「かぐや」のハイビジョン映像の公共的な価値は十分に認識しており、NHKでは公共放送として視聴者の皆様に資するべく積極的に本映像の提供を行ってまいります。

4月からはNHKホームページに新たに設ける「アースウォッチャー」のページでも映像を公開いたします。高画質映像の提供は、すでに行っているブルーレイ・ディスク等による配布の努力を続けるとともに、ネットによる提供の検討も前向きに継続してまいります。

今後ともNHKの放送と活動にご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

謹白

 

平成20年4月11日

NHK

編成局 計画管理部 宇宙関連連絡会

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