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プレスリリース

2008.10.20

「日本版フェアユース」について要望書を提出しました。

私どもMIAUは、内閣官房知的財産戦略本部、同「デジタル・ネット時代における知財制度専門調査会」、および内閣官房知的財産戦略推進事務局へ宛てて要望書を提出いたしましたことをここにお知らせいたします。

「日本版フェアユース」を検討していた上記専門調査会で導入自体には異議なしとまとめられたところ、10月1日付で音楽著作権関連7団体が知的財産戦略推進事務局へ要望書を提出したため、急遽ヒアリングが実施されました。

そうした経過を見守りつつ、MIAUとして「日本版フェアユース」導入の方向性への支持を表明するとともに、権利者側とユーザー側とのバランスの取れた「フェア」な検討を要望したものです。

内閣官房知的財産戦略本部 御中

同 デジタル・ネット時代における

知財制度専門調査会 御中

内閣官房知的財産戦略推進事務局 御中

「要望書」

時下、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、内閣官房知的財産戦略本部に設置されました「デジタルネット・時代における知財制度専門調査会」におきまして、いわゆる「日本版フェアユース」についての議論が続けられてきております。7月29日の第6回会合では、中山信弘会長が「その導入の必要性とか導入に当たっての課題については、大体大方合意ができたもの」とのまとめで専門調査会での議論を終え、この10月の会合から報告書のとりまとめが行なわれる予定でした。MIAUといたしましては、第6回会合で打ち出された方向性を支持しております。

ただ、音楽著作権関連団体から専門調査会に権利者代表の者が構成員として参加していないことなどを主張する要望書が知的財産戦略本部へ提出され、専門調査会では報告書のとりまとめを延期し、ヒアリングの場を設けることになったと伺っております。

「フェアユース」とは社会通念上 権利を及ぼすべきではないと考えられる範囲の利用態様であり、その基準は、権利者側のみならず、ユーザー側も参画し、訴訟・議論等の中で模索していくべきものです。

「日本版フェアユース」についての権利者に対するヒアリングの少なさを問題とするならば、ユーザー側からのヒアリングの機会も十分に与えていただけるよう、要望させていただく次第です。

2008年10月20日

無限責任中間法人

インターネット先進ユーザーの会(MIAU)

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