著作権
著作権は、新たな創作やイノベーションを促進、奨励するため、そのインセンティブとして定められたものです。しかしインターネット登場後の現在、著作権の保護が行き過ぎた結果、逆に新たな創作やイノベーション、そして表現の自由を阻害する方向に進んでいます。例えば2013年の著作権法の改正ではDVDをリッピングして、自分のコンピューターに保存することが禁止されました。これによって自分が買ったDVDをスマートフォンで見るために加工したり、バックアップを取ることができなくなりました。これはリミックスして新たな作品をつくったり、批評のために引用することもできなくなってしまうなど、表現の自由にも大きく影響を与えます。
著作権の目的は文化の発展に寄与すること。そのためには著作権の保護と利用のバランスが重要です。ダウンロード違法化、著作権保護期間の延長、著作権侵害の非親告罪化、アクセスコントロール回避規制などの一方的な著作権の強化がこれまで行われてきましたが、MIAUは著作権の保護と利用のバランスを取り戻すために政策提言や研究を進めています。
プレスリリース
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2023.01.18
文化庁「文化審議会著作権分科会法制度小委員会報告書(案)」に対する意見を提出しました -
2022.09.21
文化庁「著作権法施行令の一部を改正する政令案」(ブルーレイディスクレコーダー・ディスクを私的録画補償金制度の政令指定機器へ追加)へ意見を提出しました -
2022.09.06
文化庁「著作権法施行令の一部を改正する政令案」(ブルーレイディスクレコーダー・ディスクを私的録画補償金制度の政令指定機器へ追加)への意見草案を公開します -
2021.10.14
文化庁「簡素で一元的な権利処理に関する 論点への意見」に意見を提出しました -
2021.03.03
知的財産戦略本部「知的財産推進計画2021」策定に当たっての意見募集に、意見書を提出しました