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プレスリリース

2009.06.17

“ダウンロード違法化”等を含む改正著作権法案の可決・成立を受けて

既に報道されているとおり、去る6月12日の参議院本会議において“ダウンロード違法化”を含む改正著作権法案が全会一致で可決・成立しました。

MIAUでは設立当初より、ダウンロード違法化がはらむ問題点を訴えるとともに、パブリックコメントの提出や関係者への働きかけ、委員会等での提案等を行って来ました。結果的には「罰則規定なし」「“情を知って”という条件の追加」「ストリーミングは対象外」というところまで引き下げられたものの、約6000通ものパブリックコメントで指摘された問題点のほとんどに対して、なんら具体的な修正は行われぬまま法案が提出され、可決・成立したことに対し、強い遺憾の意を表明致します。

私たちは本法案が国会に提出された後も、野党議員らへの修正案の提示等、様々な働きかけを行ってきましたが、一部の議員を除けばこの問題に対する関心も薄く、国会内外で大きな世論の動き巻き起こすことが出来なかった事については、大きく反省すべきと考えております。

しかし、今回の法案可決・成立によって、この問題がすべて決着した訳ではありません。ダウンロード違法化が成立したことによる弊害や、インターネットの健全な成長に及ぼす悪影響については、今後も訴え続けていきますし、法案の修正・見直しも視野にいれた活動に取り組んでいかなければならないと考えております。

また、インターネット上でのコンテンツと著作権のあり方については、「日本版フェアユースの導入」に代表されるように、今後もまだまだ多くの議論すべきが課題や政策が残っています。MIAUはこれらの問題に対し、インターネット・ユーザーの立場から、より積極的な政策提言や問題提起、関係各位への働きかけを強化をしていく所存です。

さらに、インターネットに関する問題を大きな社会的政策課題と捉え、次期衆院選における争点として広く議論を巻き起こしていくための、新しいプロジェクトも計画しております。

多くのインターネット・ユーザーの皆様方におかれましては、今後ともMIAUへの変わらぬご理解とご支援、ご協力のほど、よろしくお願い致します。

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